RNA抽出で、「フェノール系試薬の高い収量」と「スピンカラム法の操作性・精製度の高さ」を両立できたら…、と一度は考えたことがある方は多いのではないでしょうか。
当社ではその“いいとこ取り”を実現したキットとして、ISOGEN with Spin Columnを販売しています。
しかし最近、「ISOGENとスピンカラム精製キット(ISOSPIN Cell & Tissue RNA)を組み合わせて使えないの?」というお問い合わせが増えています。
そこで今回は、この組み合わせプロトコールを実際に検証してみました!
さらに、ISOGEN with Spin Column(単品) と ISOSPIN Cell & Tissue RNA(単品)との比較も行いました。
実験データ
詳細なプロトコール、実験データは以下(PDF)よりご覧ください。
[対象試料]
・マウス肝臓 (8週齢 C57BL/6NCrSlc・オス)
液体窒素中で乳鉢・乳棒を用いて粉砕し、3等分して各製品で抽出
[対象製品]
① ISOGEN with Spin Column (単品)
② ISOGEN + ISOSPIN Cell & Tissue RNA (組み合わせ)
③ ISOSPIN Cell & Tissue RNA (単品)
[プロトコール]
・ ①と③はキット付属のプロトコールに準拠
・ ②は一部改変(詳細はPDF参照)
[結果] 吸光度測定
| 試料 | プロトコール | 核酸(ng/μL) | A260/A280 | A260/A230 |
|---|---|---|---|---|
| マウス肝臓 | ① ISOGEN with Spin Column | 615.2 | 2.10 | 2.27 |
| ② ISOGEN + ISOSPIN Cell & Tissue RNA | 490.2 | 2.17 | 2.26 | |
| ③ ISOSPIN Cell & Tissue RNA | 641.7 | 2.12 | 2.14 |
[結果] 電気泳動

[まとめ]
今回の検証では、各プロトコールでマウス肝臓から高品質なRNAを抽出できました。
特に③ISOSPIN Cell & Tissue RNA(単品)で高収量のRNAを抽出することができました。
一方で、①ISOGEN with Spin Columnおよび②ISOGEN + ISOSPINの組み合わせでは、ろ液中から低分子RNAを再吸着させて回収するプロトコールを採用しているため、低分子RNAの回収量が高いことを電気泳動で確認しました。