キノコ類はDNA分解酵素の活性が強いため、核酸抽出が難しいサンプルと言われています。
そこで、ISOSPIN Plant RNAを用いてキノコからRNA抽出が可能か検討しました。
実験データ
[材料]: シイタケ(富山県産)の胞子、子実体
[使用したキット]:
①ISOSPIN Plant RNA(Code No.310-08171)
②ISOSPIN Plant RNA (with Assist Buffer)(Code No.311-09061)
[方法]:
RNA抽出
シイタケの傘部分(子実体)約50mg分、胞子 約20mgをサンプルとしました。

①ISOSPIN Plant RNA (with Assist Buffer)(Code No.311-09061)または、②ISOSPIN Plant RNA(Code No.310-08171)のマニュアルに従ってRNA抽出をしました。破砕の際は、液体窒素は使用せず、ペッスルですりつぶしました。なお、RNAは50 μLで溶出しました。
[結果]:
吸光度測定結果
| サンプル名 | 抽出試薬 | 収量(ng/μL) | A260/A280 | A260/A230 |
| ①胞子 | ISOSPIN Plant RNA (with Assist Buffer) | 130.8 ng/μL | 2.21 | 2.38 |
| ②子実体 | ISOSPIN Plant RNA (with Assist Buffer) | 100.2 ng/μL | 2.16 | 2.35 |
| ③胞子 | ISOSPIN Plant RNA | 279.5 ng/μL | 2.27 | 2.53 |
| ④子実体 | ISOSPIN Plant RNA | 131.7 ng/μL | 2.23 | 2.53 |
アガロースゲル電気泳動結果

[まとめ]
ISOSPIN Plant RNAを使用してキノコの胞子または子実体のサンプルから純度よくRNA抽出をすることができました。
ISOSPIN Plant RNA (with Assist Buffer)の使用も検討しましたが、今回のサンプルの場合は、キット単体でも十分な収量と純度のRNAが得られました。